A PATH THROUGH ITALIAN WINE
イタリアワインを、
4つの段階で学ぶ。
地理と制度の復習から、産地の比較、生産者の造りまで。
順番に進めるほか、復習したい章から読めます。
今、知りたいことから。
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ORIENTATION
全体像をつかみ直す
山と海の影響、産地の歴史、格付けとラベルの意味を復習する。
4 ARTICLES- 全体像↗
イタリアの産地を分ける緯度・標高・海
シチリアにも、標高の高い畑がある。「北は冷涼、南は温暖」という大づかみな地図に、山と海を加えると、産地の違いが見えてくる。
- 全体像↗
栽培の歴史と、現在の産地ができるまで
古くからワインを造る土地でも、現在の品種や呼称がそのまま受け継がれてきたとは限らない。栽培の歴史と、今あるワインの成立には、別々の証拠が必要だ。
- 制度・醸造↗
DOCG・DOC・IGTとEUの地理的表示
DOCG、DOC、IGTはラベルでおなじみの表示だ。EUのDOP・IGPと対応させると、保護される名称と、その名称を使うための条件を整理できる。
- 制度・醸造↗
ラベルのClassico・Riserva・MGA・UGA
同じラベルに並んでいても、RiservaとUGAは違う情報を示す。一方は熟成などの生産条件、もう一方は土地。呼称名を起点にすると、言葉の役割を見分けられる。
CONNECTIONS
主要産地・品種をつなぐ
ネッビオーロ、サンジョヴェーゼ、アリアニコを、代表産地の違いから学ぶ。
8 ARTICLES- 品種↗
ネッビオーロ
バローロもバルバレスコもネッビオーロから造る。さらに北のヴァルテッリーナではキアヴェンナスカと呼ばれる。同じ品種を追うだけで、丘陵からアルプスの斜面へと産地が変わる。
- 産地↗
バローロ
バローロは村の名であり、複数のコムーネにまたがるワインの呼称でもある。村の名前だけを覚えた地図と、生産区域の地図では、見える範囲が違う。
- 産地↗
バルバレスコ
バルバレスコとバローロは、ともにネッビオーロから造る。品種が共通していても、区域と熟成規定は異なる。隣り合う二つの呼称として比べると、違いを説明しやすい。
- 品種↗
サンジョヴェーゼ
サンジョヴェーゼはトスカーナの代表品種だが、ロマーニャにも広がる。ブルネッロとキアンティ・クラッシコを比べると、土地だけでなく、認められる品種構成にも違いがある。
- 産地↗
キアンティ・クラッシコ
フィレンツェとシエナの間に広がるキアンティ・クラッシコ。Chiantiとは独立した呼称であり、その区域の中をさらに詳しく示す仕組みにUGAがある。
- 産地↗
ブルネッロ・ディ・モンタルチーノ
ブルネッロはモンタルチーノのサンジョヴェーゼから造る赤ワイン。一つの町の名を共有していても、周囲の斜面は方位や標高が異なる。
- 品種↗
アリアニコ
アリアニコの代表的な産地は、カンパーニャのタウラージとバジリカータのヴルトゥレ。南イタリアの黒ブドウを追うと、海辺ではなく内陸の丘陵に行き着く。
- 産地↗
タウラージ
タウラージは、アリアニコを主体とするカンパーニャ内陸の赤ワイン。同じ品種を使うヴルトゥレと比べると、南イタリアの丘陵にも異なる産地があることがわかる。
EXPLORATION
20州と造りを理解する
全20州の地理とワインを知り、陰干し・発泡・抽出と熟成の違いを確かめる。
23 ARTICLES- 20州↗
ヴァッレ・ダオスタ
谷の上流から下流へ、標高と主要品種が変わる。
- 20州↗
ピエモンテ
ランゲのネッビオーロから、州内の異なる丘陵へ。
- 20州↗
リグーリア
海岸の段々畑と内陸の赤が並ぶ、海と山の産地。
- 20州↗
ロンバルディア
ヴァルテッリーナの山岳の赤と、湖の南の発泡性ワイン。
- 20州↗
トレンティーノ=アルト・アディジェ
二つの地域に、谷底から高い斜面までの畑が広がる。
- 20州↗
ヴェネト
陰干しの赤、ソアーヴェの白、丘陵のプロセッコ。
- 20州↗
フリウリ=ヴェネツィア・ジュリア
国境の丘陵と平野で、白ブドウと醸造の違いを知る。
- 20州↗
エミリア=ロマーニャ
西のランブルスコ、東のサンジョヴェーゼとアルバーナ。
- 20州↗
トスカーナ
サンジョヴェーゼの内陸丘陵と、国際品種でも知られる沿岸。
- 20州↗
ウンブリア
モンテファルコの赤と、州境を越えるオルヴィエートの白。
- 20州↗
マルケ
イエージとマテリカで、ヴェルディッキオの産地を比べる。
- 20州↗
ラツィオ
ローマ周辺の白と、内陸のチェザネーゼの赤。
- 20州↗
アブルッツォ
アドリア海から高い山へ。モンテプルチャーノの赤とロゼ。
- 20州↗
モリーゼ
周辺州と共有する品種の中に、ティンティリアの名がある。
- 20州↗
カンパーニャ
イルピニアの丘陵に、アリアニコの赤とフィアーノの白。
- 20州↗
プーリア
北からサレントへ、黒ブドウの分布と台地の高さを追う。
- 20州↗
バジリカータ
ヴルトゥレのアリアニコと、その外にも広がる栽培地。
- 20州↗
カラブリア
イオニア海側のチロから、内陸の栽培地へ。
- 20州↗
シチリア
エトナの斜面、ヴィットーリア、マルサラで異なるワイン造り。
- 20州↗
サルデーニャ
ガッルーラと島全域。同じ品種でも呼称の範囲が違う。
- 制度・醸造↗
アマローネ・レチョート・リパッソの造り方
陰干ししたブドウから、辛口のアマローネも甘口のレチョートも生まれる。違いは乾燥の有無だけでは説明できない。糖が発酵でどう変わるかまで追う必要がある。
- 制度・醸造↗
瓶内二次発酵とタンク方式の違い
フランチャコルタとプロセッコには、どちらにも泡がある。発酵する場所、使う品種、澱と過ごす時間を比べると、その泡を生む造りの違いがわかる。
- 制度・醸造↗
果皮からの抽出と樽熟成
果皮から色やタンニンを取り出す工程と、樽で熟成させる工程は異なる。生産者の説明に出てくる「時間」が、どちらの工程を指すのかを確かめる。
DEEPER READING
畑と生産者の造りを知る
エトナなどの畑の条件と、生産者の沿革・醸造から、個別のワインを理解する。
10 ARTICLES- 産地↗
エトナ
エトナは一つの火山だが、その周囲に同じ条件の畑が並ぶわけではない。斜面の向き、標高、溶岩流の来歴が重なり、赤と白の産地を形づくっている。
- 品種↗
カリカンテ
エトナの白を代表するカリカンテ。赤のネレッロ・マスカレーゼと対にすると、同じ火山の産地にも、品種と栽培地の異なるワインがあることがわかる。
- 品種↗
ネレッロ・マスカレーゼ
エトナの赤を代表するネレッロ・マスカレーゼ。同じ火山の周囲でも、北側と東側では畑の条件が違う。「火山性」という共通点の先に、斜面ごとの差がある。
- 産地↗
ヴァルポリチェッラ
ヴァルポリチェッラには、Classicoなどの土地の表示と、AmaroneやRipassoなどの異なる造りのワインがある。場所の違いと工程の違いを分けると、複雑な名称が整理できる。
- 産地↗
フランチャコルタ
イゼオ湖の南に広がるフランチャコルタは、瓶内二次発酵の産地。同じ呼称でも、使う品種や澱との熟成期間などにタイプごとの違いがある。
- 産地↗
コネリアーノ・ヴァルドッビアーデネ
コネリアーノからヴァルドッビアーデネへ続く丘陵は、プロセッコの一つの産地。長い呼称名には、広域のProsecco DOCとは異なる土地の範囲が含まれている。
- 生産者↗
プロドゥットーリ・デル・バルバレスコ
複数の栽培者が協同し、一つの醸造所でバルバレスコを造る。プロドゥットーリでは、畑名を冠したワインと複数の畑を合わせるワインから、協同組合の仕事を学べる。
- 生産者↗
ビオンディ・サンティ
モンタルチーノのテヌータ・グレッポを拠点とするビオンディ・サンティ。1888年のワインを含む沿革から、ブルネッロの成立と熟成への取り組みをたどれる。
- 生産者↗
カンティーナ・テルラーノ
カンティーナ・テルラーノは、アルト・アディジェの栽培者が協同する醸造所。地域で赤ワインが中心だった時代にも白が重要だったという歴史が、州内の違いを示している。
- 生産者↗
ベナンティ
ベナンティのワインは、エトナの複数の斜面に結びつく。ミロのカリカンテもその一つ。生産者名をそろえながら、畑と品種の組み合わせを比べられる。
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