制度・醸造 / FIELD NOTES

Understanding appellations

DOCG・DOC・IGTとEUの地理的表示

DOCG、DOC、IGTはラベルでおなじみの表示だ。EUのDOP・IGPと対応させると、保護される名称と、その名称を使うための条件を整理できる。

READ THE LABEL

ラベルの言葉を、一つずつ。

ラベルの語句を選ぶと、その言葉でわかることと、別に確認が必要なことを表示します。

ETICHETTA DIDATTICA

学習用の架空ラベル

この語句の役割

呼称名

フィレンツェとシエナの間の丘陵に関わる呼称。Chianti DOCGとは独立した呼称で、Classicoを熟成違いとしては読めない。

詳しい解説へ →

実在の商品ではなく、主要な語句だけを抜き出した教材です。法定表示をすべて満たすラベルの見本ではありません。

AT A GLANCE / 図で確認
EUの地理的表示DOP PDO

DOCGDOC

原産地呼称を保護する枠組み

EUの地理的表示IGP PGI

IGT

地理的表示を保護する枠組み

上段はEUの枠組み、下段は対応するイタリアの伝統的な表示です。矢印は品質の順位を表しません。

FIELD NOTE 01

DOP・IGPとイタリアの表示

EUの地理的表示にはDOP(英語ではPDO)とIGP(PGI)がある。イタリアワインの伝統的な表示では、DOCGとDOCがDOPに、IGTがIGPに対応する。

DOPとDOCGは、隣り合う品質ランクを表す言葉ではない。EUの枠組みとイタリアで使われる表示という、異なる種類の名称である。

FIELD NOTE 02

呼称ごとに定める生産条件

同じDOCGでも、バローロとブルネッロでは使用品種も区域も異なる。DOCGという表示に加えて、どの呼称なのかを特定して初めて、個々の条件がわかる。

生産規定は、収穫や醸造が認められる区域、使用品種と比率、栽培・醸造・熟成の条件などを定める。呼称名は、こうした条件を満たしたワインを識別するために使われる。

FIELD NOTE 03

規定の改訂と資料の版

教本と現行資料で数値が違うときは、規定の改訂が関係していることがある。呼称の正式名称に加え、文書の版と適用時期が比較に必要だ。

EUの登録簿から規定や関連文書をたどれば、名称と生産条件の根拠を確認できる。個別のボトルの価格や好みは、その条件とは別に判断することになる。

この記事の要点

ラベルのDOCGだけでは使用品種はわからない。Baroloなどの呼称名と、その規定が必要になる。

PAUSE & REFLECT

理解を確かめる

DOCとIGTの表示だけで、二本のワインのおいしさの順番を決められる?

解説を読む

決められない。表示から区別できるのは地理的表示の枠組みであり、具体的な生産条件は呼称ごとに異なる。個々のワインの品質や好みを、表示だけで順位づけることはできない。

演習で復習する →

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出典・参考資料

本文の参照資料です。生産規定の詳細は現行文書で、個別ワインの仕様は該当する収穫年の資料で確認できます。

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