RELATIONSHIPS
二つの岸と、ブレンドの中心。
川を目印に比較する
左岸側
メドック・グラーヴ。カベルネ・ソーヴィニヨンに注目。
右岸側
サン・テミリオン・ポムロール。メルローに注目。
本文で説明した関係の要約です。品種構成や生産条件の詳細は、本文と公式資料で確認できます。 出典・参考資料
REGIONAL ATLAS / 位置から理解する
ボルドー:川から主要呼称へ
主要な赤の呼称と川の位置関係を示す模式図です。北が上。距離・川幅・呼称の境界は再現していません。
小さい画面では地図を横に動かせます。図の下の地点名からも選べます。
1. サン・テステフ
メドック北側の主要呼称の一つ。左岸にも砂礫だけでなく粘土を含む土壌がある。岸の区分と区画の土壌を分けて読む。
2. ポイヤック
サン・テステフの南、サン・ジュリアンの北。まず隣り合う呼称の並びを押さえ、その後にシャトーと区画の情報へ進む。
3. サン・ジュリアン
ポイヤックとマルゴーの間に位置する。カベルネ・ソーヴィニヨンを軸とするワインを調べる際も、完成品の比率は生産者と年ごとに読む。
4. マルゴー
メドックの南側。Margauxは呼称名で、Château Margauxはその中の生産者。地図から呼称の位置を、個別資料からブレンドを読む。
5. ペサック・レオニャン/グラーヴ
ボルドー市の南側へ続く左岸の産地。二つの呼称をまとめた学習上の目印で、同じ区域という意味ではない。赤だけでなく白にも目を向ける。
6. ポムロール
ドルドーニュ川の右岸側、リブルヌ近く。メルローを手がかりに、区画の土壌と実際のブレンドを調べる。
7. サン・テミリオン
ポムロールの東側。右岸という位置は共通しても、個々の畑の条件や生産規定までは一致しない。
図と解説の資料:Society of Wine Educators|ボルドー産地図 ↗ / メドック生産者団体|土壌と気候 ↗ / メドック生産者団体|品種と成熟 ↗
産地の本文を読む →FIELD NOTE 01
川を目印に区域を分ける
ガロンヌ川とドルドーニュ川が合流してジロンド河口へ向かう。メドックとグラーヴは左岸側、サン・テミリオンやポムロールは右岸側に位置する。両河川の間の地域も含め、呼称の広がりを川から整理できる。
砂礫や粘土・石灰質など、畑の条件は区域の中でも変わる。左岸・右岸という大きな区分は、個々の畑へ進むための入口になる。
FIELD NOTE 02
二品種の成熟とブレンド
カベルネ・ソーヴィニヨンとメルローは、成熟時期や栽培上の性質が異なる。メドックでは前者、右岸の主要産地では後者の役割が大きいが、岸ごとに単一品種が決まるわけではない。
生産者はその年の果実を見て区画や品種を組み合わせる。植栽比率と、完成したワインのブレンド比率は区別して読む。
FIELD NOTE 03
呼称とシャトーの格付け
Margauxは呼称名にも生産者名の一部にも現れる。呼称は区域と生産条件、シャトーの格付けは別の対象を扱う。ブルゴーニュの畑の格付けをそのまま当てはめない。
白ではソーヴィニヨン・ブランやセミヨンにも目を向けると、ボルドー全体を赤の二品種だけで説明する限界がわかる。
FIELD NOTE 04
砂礫と粘土を、成熟と水分へ結びつける
メドックの砂礫の丘は排水のよさが手がかりになる。晩熟のカベルネ・ソーヴィニヨンと、比較的早く熟すメルローを同じ環境の品種として扱わず、畑の水分と成熟の進み方を合わせて考える。
左岸のメドックにも粘土・石灰質の土壌がある。「左岸=砂礫、右岸=粘土」という二分法で土壌図を描き切ることはできない。岸は位置を、土壌は区画の条件を示す。
この先の具体例がシャトー・マルゴーだ。同じグラン・ヴァンでも、カベルネ・ソーヴィニヨンは2021年の87%から2022年の92%へ変わる。土壌を知るだけではその比率は算出できず、各年の収穫と選別の記録が必要になる。
FIELD NOTE 05
乾燥が果実と醸造に及ぼす二つの作用
水分条件は、果実の大きさと、葉が光合成を続けられるかの両方に関わる。強い水不足では光合成が抑えられるので、雨が少ない年を「成熟がよく進む年」と一括りにはできない。
マルゴーの2022年資料は、小さな果粒を得たことと、抽出に配慮したことを結びつけている。原料の果皮・種子から取り出せるタンニンが多ければ、長く強く抽出する必要は小さくなり得る。天候 → 原料の状態 → 抽出の判断、という順に読むと、「暑い年の力強いワイン」という印象を、検証できる問いに変えられる。
この節の根拠:AWRI|気候・水分条件とブドウの生育 ↗ / AWRI|抽出可能なタンニンの測定と醸造判断 ↗ / シャトー・マルゴー|グラン・ヴァン2022 ↗
左岸・右岸は地理の区分。主要品種の傾向はあるが、ブレンドは呼称・生産者・収穫年ごとに確認する。
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左岸・右岸は地理の区分。主要品種の傾向はあるが、ブレンドは呼称・生産者・収穫年ごとに確認する。
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出典・参考資料
本文の参照資料です。生産規定の詳細は現行文書で、個別ワインの仕様は該当する収穫年の資料で確認できます。
- ボルドーワイン委員会|メルローと産地 ↗
- メドック生産者団体|品種と成熟 ↗
- メドック生産者団体|土壌と気候 ↗
- INAO|AOPとAOC ↗
- シャトー・マルゴー|グラン・ヴァン2021 ↗
- シャトー・マルゴー|グラン・ヴァン2022 ↗
- AWRI|気候・水分条件とブドウの生育 ↗
- AWRI|抽出可能なタンニンの測定と醸造判断 ↗