Japan
日本を、地理と造りから。
甲州とマスカット・ベーリーAから、冷涼な北海道、内陸の盆地、温暖な九州へ。雨への栽培対応と造り手の選択をたどり、日本ワインの幅を学びます。
地理・品種・制度・醸造を順に学べます。記事で得た知識は、産地や造りを比べる演習で確かめられます。
産地の位置をつかむ
- 山梨:甲府盆地から甲州の造り分けへ 本州・内陸
- 長野:五つのワインバレーを見渡す 本州・内陸
- 北海道:冷涼さと越冬への対応 北海道
- 山形:果樹の産地とワイン用栽培 本州・東北
- 新潟:育種の歴史を上越からたどる 本州・日本海側
- 大阪:河内のブドウ栽培とGI 本州・近畿
- 九州:都農から温暖な土地の工夫を読む 九州・宮崎
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Japan overview
日本ワインを地形と栽培から読み直す
日本を一つの多雨な産地として覚えると、北海道と九州、盆地と海沿いの違いが見えなくなる。緯度・標高・地形と、雨や寒さに応じた栽培の工夫を重ねて考えたい。
Japanese wine labelling
日本ワイン、地名表示、GIを区別する
ラベルを読む順序は「日本ワインか」「何の地名か」「GIか」。同じ産地名が見えても、要求される原料の比率や製造条件は同じではない。
Koshu and Muscat Bailey A
甲州とベーリーAから品種の幅を広げる
日本の代表品種を復習したら、その品種がどの畑で、どの工程を経たかまで追いたい。甲州は一つの白の味、ベーリーAは一つの軽い赤に固定されない。
Yamanashi
山梨:甲府盆地から甲州の造り分けへ
甲府盆地とその周辺では、山に囲まれた地形、日較差、斜面の排水性が栽培を考える手掛かりになる。勝沼の畑を思い浮かべながら、甲州の栽培条件と澱・樽の使い方をたどる。
Nagano
長野:五つのワインバレーを見渡す
信州ワインバレーは桔梗ヶ原、千曲川、日本アルプス、天竜川、八ヶ岳西麓の五つで整理できる。五つの地域の位置と、GI長野が定める生産条件をそれぞれ確かめる。
Hokkaido
北海道:冷涼さと越冬への対応
北海道では余市を含む後志、岩見沢を含む空知、富良野のある上川、池田町のある十勝をまず置く。余市の栽培と池田町の品種選びを比べ、成熟期の条件と冬への備えを考える。
Yamagata
山形:果樹の産地とワイン用栽培
山形には内陸の盆地や山麓にも畑がある。日本海沿いの気候だけで県全体を捉えず、栽培地ごとの品種選びとGIの条件を確かめる。
Niigata
新潟:育種の歴史を上越からたどる
新潟では上越の岩の原葡萄園から、川上善兵衛の育種をたどりたい。育種で選ばれた品種が、現在の善兵衛のブレンドにどう使われているかを追う。
Osaka
大阪:河内のブドウ栽培とGI
大阪では柏原、羽曳野、太子町などの河内地域を入口にする。河内の栽培地を地図で確かめ、生食用でも知られるデラウェアの醸造を読む。
Kyushu and Tsuno
九州:都農から温暖な土地の工夫を読む
宮崎県の都農を、九州のワインを学ぶ入口にする。都農の栽培記録から、雨や台風に備える畑の管理と品種の選び方を考える。
Koshu sur lie
甲州シュールリー:澱との接触を読む
ルミエールの甲州シュールリー2024を例に、品種の個性と熟成工程を分けて考える。澱と接触させることは、果皮の醸しや樽熟成とは別の選択だ。
Iwanohara Zenbei 2022
善兵衛2022:三品種と新樽・古樽
マスカット・ベーリーA主体という一言では、この赤の設計を説明し切れない。三品種の比率と、それぞれに使った樽を対応させて読む。
Growing grapes in rain
雨への対応:傘かけと畑の排水
雨への対応は、一つの設備を付ければ終わりではない。果房を濡らさない工夫と、畑に入った水をどう流すかを分けて考える。
主要な学習テーマを選んで収録しています。すべての呼称・品種・生産者を列挙する事典ではありません。