産地 / FIELD NOTES

Bourgogne

ブルゴーニュ

同じピノ・ノワールやシャルドネでも、ラベルの地名は広域から村、畑へと変わる。まず、名前が指す土地の範囲をそろえて読む。

RELATIONSHIPS

地名を細かくし、生産者を確かめる。

ブルゴーニュのラベル

土地と造り手の二つの情報

  • 地名・格付け

    広域、村、Premier Cru、Grand Cru。範囲と規定を確認。

  • 生産者・収穫年

    同じ畑でも、栽培と醸造の条件は個別に調べる。

本文で説明した関係の要約です。品種構成や生産条件の詳細は、本文と公式資料で確認できます。 出典・参考資料

REGIONAL ATLAS / 位置から理解する

ブルゴーニュ:コート・ドールの村と斜面

コート・ド・ニュイとコート・ド・ボーヌの代表地点を抜粋した模式図です。北が上。シャブリ、コート・シャロネーズ、マコネはこの拡大図の範囲外です。境界・距離は示していません。

小さい画面では地図を横に動かせます。図の下の地点名からも選べます。

N ↑コート・ド・ニュイコート・ド・ボーヌ東〜南東向きの斜面へ ↘12345678
斜面上部中腹斜面下部侵食・堆積 → 土壌の厚さと水分条件
斜面の仕組みを示す概念図。特定の畑の断面や、標高による格付けの序列ではありません。

1. ジュヴレ・シャンベルタン

北側の村から南へ、ヴージョ、ヴォーヌ・ロマネ、ニュイ・サン・ジョルジュへとたどる。村名は、個々のクリマを探すための位置の手がかり。

2. ヴージョ

コート・ド・ニュイの村。同じ「村名」の位置と、そこにあるGrand Cruなどの区域は区別して読む。

3. ヴォーヌ・ロマネ

ヴージョの南、ニュイ・サン・ジョルジュの北。隣接する村でも、各クリマの斜面位置と地層を別に調べる。

4. ニュイ・サン・ジョルジュ

コート・ド・ニュイの南側の目印。村名の並びと格付けの上下を混同せず、目的のクリマを特定する。

5. ボーヌ

コート・ド・ボーヌの中心となる町。南端のクロ・デ・ムーシュはポマールに接する。ドルーアンとシャンソンの区画を比べる入口。

6. ポマール

ボーヌの南西側。村を移る比較と、同じクリマ内の生産者比較では、共通条件の数が違う。

7. ムルソー

ポマールからさらに南側。斜面の上下・方位・地層を読む作業は、白のシャルドネの比較でも共通する。

8. ピュリニー/シャサーニュ

ムルソーより南側の二つの村をまとめた目印。両村を一つの呼称として扱わず、ラベルの村名と畑名を確認する。

図と解説の資料:BIVB|テロワールからクリマへ ↗[資料確認 BIVB|ブルゴーニュの概説(PDF) ↗[確認日未記録]ジョゼフ・ドルーアン|クロ・デ・ムーシュ赤 2021 ↗(対象:赤2021年のページ。年ごとの幅を含む仕様説明)[資料確認

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FIELD NOTE 01

南北に続く産地

北のシャブリ、コート・ド・ニュイとコート・ド・ボーヌ、コート・シャロネーズ、マコネへと産地が続く。ブルゴーニュという広い名前の下に、異なる丘陵と栽培環境が含まれる。

村を特定した後も、斜面の高さや向きは変わる。産地名から個々のクリマへ進むと、同じ品種を使う畑の比較ができる。

FIELD NOTE 02

赤と白、それぞれの主役

赤の主要品種はピノ・ノワール、白はシャルドネ。品種を共通条件にしやすい一方、アリゴテなどもあり、すべてを二品種だけで説明することはできない。

シャルドネのワインでも、容器や澱との接触によって仕上がりは変わる。地名の差と、生産者の醸造の差を分けて比べたい。

FIELD NOTE 03

畑名と生産者名を併せて読む

広域・村名・Premier Cru・Grand Cruという整理は、土地の特定と規定に関わる。一つのクリマを複数の生産者が所有する場合もあるため、畑名が同じでもワインは一つに決まらない。

同じ年、同じ畑の異なる生産者を並べれば、土地をそろえて造りの違いを調べる比較になる。

FIELD NOTE 04

クロ・デ・ムーシュで、畑と所有を分ける

Beaune Premier Cru Clos des Mouchesなら、Beauneが呼称、Premier Cruが格付けの表示、Clos des Mouchesがクリマ名になる。ボーヌの南端、ポマールに接する実在の場所だ。

ドルーアンはここで赤と白を造り、シャンソンも白の区画を持つ。同じクリマ名のワインでも、原料は各生産者の区画から来る。クリマ全体の名前をそろえた比較と、同じ区画のブドウを二通りに醸造する比較は、条件が違う。

まず同年の白同士で品種と収穫年をそろえる。次に区画の位置や栽培、圧搾、発酵・熟成を調べる。味の差を「テロワール」か「造り手」の一語に回収せず、どの条件が残っているかを書き出すと、比較から先へ進める。

FIELD NOTE 05

斜面は、日射と土壌の厚さを変える

BIVBの地形解説では、斜面の位置と、石灰岩・泥灰岩の地層、表土や堆積物の違いを対応させている。東〜南東向きの斜面は日射を受け、斜面の上下では侵食と堆積によって土壌の厚さも変わる。

これらは根の伸びる環境や水分条件を変える経路になる。同じクリマ内の二つの区画を比べるなら、まず斜面の位置・向き・土壌の説明を読む。そこから収穫時の成熟や栽培の判断へ進む。村名から直接「繊細」「力強い」と結びつけるより、違いが生じる途中の条件を説明しやすい。

この節の根拠:BIVB|テロワールからクリマへ ↗[資料確認 ジョゼフ・ドルーアン|クロ・デ・ムーシュ赤 2021 ↗(対象:赤2021年のページ。年ごとの幅を含む仕様説明)[資料確認 ドメーヌ・シャンソン|クロ・デ・ムーシュ白2024 ↗(対象:白2024年)[資料確認

この記事の要点

クリマ名は土地を識別する。栽培、収穫、抽出、熟成の選択が異なるため、生産者名と収穫年も必要になる。

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同じクリマ名なら、生産者が違っても同じワインになる?

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クリマ名は土地を識別する。栽培、収穫、抽出、熟成の選択が異なるため、生産者名と収穫年も必要になる。

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出典・参考資料

本文の参照資料です。生産規定の詳細は現行文書で、個別ワインの仕様は該当する収穫年の資料で確認できます。

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