制度・醸造 / FIELD NOTES

Climats, lieux-dits & crus

クリマとCruを読み解く

ブルゴーニュのClimatは、気候の一般名ではなく、名前を持つブドウ畑の区画。地名と格付けと所有者を重ねずに読む。

RELATIONSHIPS

ラベルの三つの名前をほどく。

Beaune Premier Cru Clos des Mouches

表示の役割の例

  • Beaune

    村名の呼称。

  • Premier Cru

    指定された土地と条件に関わる表示。

  • Clos des Mouches

    クリマ名。生産者名はさらに別に読む。

本文で説明した関係の要約です。品種構成や生産条件の詳細は、本文と公式資料で確認できます。 出典・参考資料

FIELD NOTE 01

名前を持つ土地

クリマは、土壌、方位、人の営みと結びついた、名前を持つ区画として理解する。地図上で区画が識別できても、それが一軒の生産者の所有地とは限らない。

同じ地名を複数のラベルで見つけたら、生産者名も比べる。畑をそろえて、造り手の差を考える入口になる。

FIELD NOTE 02

Premier CruとGrand Cru

ブルゴーニュでは、村名にPremier Cruとクリマ名を組み合わせる例がある。Grand Cruでは、その呼称の名前と規定を読む。単純に小さい区画ほど高い格付けと考えるのではなく、指定された区域と条件を確認する。

ボーヌのClos des Mouchesのように、土地の名前に赤と白の両方が関わる場合もある。

FIELD NOTE 03

単一畑と単一品種は別

単一畑は由来する場所、単一品種は使うブドウの構成を説明する。一方の表示から他方が必ずわかるわけではない。

イタリアのMGAやコントラーダと比べる際も、どちらも地理情報に関わるという共通点から始め、格付けとしての制度上の意味は個別に調べる。

FIELD NOTE 04

同じクリマでも、同じ区画とは限らない

クロ・デ・ムーシュではドルーアンとシャンソンの資料が、別々の所有区画を説明している。一つのクリマの中にも、斜面の上下や品種の配置に違いがある。畑名と生産者が一対一ではないことを、実在のワインから確かめられる。

同年の白をそろえれば、呼称・クリマ・シャルドネ・年は共通になる。それでも区画と栽培の差が残るため、味の違いを樽の使い方だけに帰すことはできない。ドルーアンの記事で、赤白比較と生産者比較の条件を切り替えて考えてみよう。

この記事の要点

一つのクリマに複数の生産者が関わる場合がある。土地の名前、格付け、造り手、収穫年を分けて確認する。

PAUSE & REFLECT

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クリマ名と生産者名は、一対一で対応する?

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一つのクリマに複数の生産者が関わる場合がある。土地の名前、格付け、造り手、収穫年を分けて確認する。

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出典・参考資料

本文の参照資料です。生産規定の詳細は現行文書で、個別ワインの仕様は該当する収穫年の資料で確認できます。

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